暗号通貨取引所バイナンスとZコーポレーション/TAOTAOとの提携について

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暗号通貨取引所バイナンスとZコーポレーション/TAOTAOとの提携について

2020年1月17日にこのニュ-スが流れ、暗号通貨界隈は大いに沸きました。

世界NO1取引所バイナンスがZコーポレーション/TAOTAOとの戦略的提携を発表!

このニュ-スを聞いた時は軽く頭の中が混乱しました。あのバイナンスが日本の企業と提携したのですから驚きです。

「日本を見限って出ていったバイナンスがTAOTAOと提携?」

「何故、今頃戻ってきた?」

「何かメリットあるのか?」

もう完全に意味不明で理解できません。現在の日本が魅力的な市場とは思えないからです。

2017年ならいざしらず、バブルがはじけた現在は含み損を抱えて、逃げようにも逃げられない投資家ばかりでしょう。(気を悪くしないでください!俺もその一人ですから)

しかも、金融庁の規制は必要以上に厳しく、税制改革も進まず、冗談抜きでお先真っ暗です。おまけに経済政策の失敗により消費は冷え込み、更なる増税の連発で庶民の懐は非常に厳しい状態です。

こんな状況で財布のひもを緩めて暗号通貨に投資するモノ好きはいないでしょう。

では、何故出て来たのか?バイナンスのCZともあろうお方が読み間違えるとは思えません。

暗号通貨業界が一気に復活する裏情報でも仕入れたのでしょうか?

例えばETFが春ごろに承認されるとか・・・www

あれば嬉しいですが、普通に考えてそんな話は無いでしょう。という事は、この提携もバイナンスの世界戦略の一環と捉えるのが正しい見方でしょう。

バイナンスは「暗号通貨を世界に普及させていく」という大命題を打ち立て、地道に取り組んでいます。最近ではアメリカにバイナンスUSを立ち上げアメリカの規制に対応できるように、現地法人との連携をスタ-トさせました。

また、インドでは新興取引所のWazirXを買収し傘下に収めました。ユーザーは2019年11月25日から、インドの法定通貨ルピーを使って仮想通貨を購入できるようになっています。

更に、中国では中国人民元(CNY)建てのOTC取引(P2P)を行っています。CZは中国市場に注力するバイナンス事業戦略の一環になると言及しています。

この流れで日本にもちょこっと「釘を刺しておきたい」という意図かもしれません。頭の固い金融庁でも、バイナンスが膝を折り、頭を垂れて拝謁すれば大いに満足するでしょう。

バイナンス自体は暗号通貨ライセンスの取得は不可能なので、TAOTAOと提携する事で日本市場にタッチ出来る訳です。上手く考えてますね。

名を捨てて実取る戦略です。消費が冷え込んでいる日本市場でも上手く種をまいて根こそぎ刈り取るつもりかもしれません。
(※名誉や名声などうわべの体裁よりも、実質的な利益を得ることを選ぶほうが、賢明であるということ。)

投資の世界で安全資産として名高いJPY(日本円)の国、日本ですからバイナンスとしても版図に組み込んでおきたいのでしょう。

編集後記

今回の提携、バイナンスの意図は全く読めませんが、今後の動きには要注意ですね。TAOTAOに寄生して(ちょっと言いすぎですかね)日本市場に入り込んだバイナンスがどうやって既存の取引所を

淘汰していくのか見物です。TAOTAOとの提携が上手く行き、事業が軌道に乗ればZコ-ポレ-ション、更に上のZホ-ルディングスやソフトバンクと交渉して買収という動きに出るかもしれません。

そうなると日本市場の地図は大きく変わる事になります。ビットバンクやDMMに対抗策があるのでしょうか?旧御三家、コインチェックにザイフ、ビットフライヤーは生き延びる事が出来るのか?

SBIの北尾さんはXRPで遊んでる場合じゃない!ちょっと興奮してしまいましたが、今後の行方を冷静に見守りたいと思います。

更に追記

今、ふと思ったのですが、バイナンスのこの動きはノアファウンデーションに似てますね。ノアはいきなりビ-トホールディングスを買収しようとして見事に失敗しました。

バイナンスもノアの動きを真似している様な気がします。最初は提携という形から入って、根回しを行って、頃合いを見計らって友好的買収を持ち掛ける。

この程度の事は普通に考えているでしょう。要チェックですね。

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