暗号通貨ゆく年くる年。2019年総括と2020年の展望
暗号通貨の2019年を総括すると、2018年に引き続き価格の面では低迷した1年となりました。ビットコインが一時的に跳ね上げたのですが、その勢いも長くは続かず下げ相場となってしまいました。
アルトコインに至っては、ほぼ全滅で含み損が更に拡大するという状態です。2017年頃はビットコインが上がればアルトも上がり、ビットコインが下がればアルトも下がるという相場でビットコインの値動きにアルトコインもある程度連動していましたが、2019年はビットコインが上がってもアルトは下がるという局面が何度も見られました。
これはもうビットコインに界隈の資金が集中していると考えて間違いないでしょう。デジタルゴ-ルドとしてビットコインの存在が再認識されていますので、先行きが不透明なアルトを損切りしてビットコインに変える動きも出てきているのかなと思います。
一部、コスモスやチェ-ンリンクなど堅調な動きを見せる銘柄もありましたが、それ以外は総じて「全員アウト!」です。投資家全員が不甲斐ないアルトコインにケツバット喰らわしたい気分でしょう。
全体的にこの様な状況で推移しましたが、そんな中でも私が特に衝撃を受けたのは、中国のデジタル人民元です。習近平率いる中国が国を挙げて暗号通貨業界に進出してきたのですから大きなニュースです。
この件に関して、ブロックチェ-ンを国策として導入するだけと思っている方もいらっしゃいますが、さにあらず。これは一大事です。
ブロックチェ-ンを実装した※デジタルマネー、デジタル人民元をリリースして世界の覇権を握ろうと考えているのは明白です。世界の基軸通貨ドルの地位を暗号通貨で作り上げようとしているのです。
暗号通貨大国の中国ですから、ずっと研究を重ねていたのだと思います。リブラが登場して危機感を持った中国は幾分前倒しして発表したのではないでしょうか。
その後の騒動でリブラの開発はストップしていますから中国はほくそ笑んでいるのは間違いない。
こうなると、じっとしていられないのは米国です。このまま手をこまねいていれば中国に覇権を奪われてしまいます。否が応でも暗号通貨の開発に着手するしか道は残されていません。
隠し玉があるか否かは不明ですが、何らかの発表はするでしょう。更に、この動きに触発されて第三勢力の欧州ユ-ロやロシアでも新たな暗号通貨が登場すると思われます。
米中に押し込まれるのは何としてでも回避したいでしょうから対抗馬を出してくるのは明らかです。2020年を皮切りに世界中で国家主導の※デジタルマネーが誕生するフェ-ズに突入していくと思います。
※ブロックチェ-ンを使ったコインになると思いますが、国が発行する中央集権コインなので非中央集権、暗号通貨の名称は使わず、当サイトでは「デジタルマネー」と表記します。
そして、暗号通貨が徐々に世間一般に認知され始め、ビットコインやその他の有望なアルトコインにも注目が集まるで事でしょう。
世界中の投資家が株やゴ-ルドの次に来る暗号通貨に興味を持ち、ポ-トフォリオの一部として入手する動きが拡大すると思います。
大きなうねりが2020年以降、暗号通貨市場に押し寄せるのではないかと密かに期待しています。
2020年日本の動きはどうか?!
最後に日本での暗号通貨の動きを予想しますが・・・やはり期待できません。世界からは完全に蚊帳の外、令和になっても鎖国状態でしょう。
税制が変わらなければ進展はありません。加えて日本はキャッシュレスにおいても完全な後進国です。暗号通貨が普及するための土台が全くできていない。
現金決済が主流の国ですから、現状ではキャッシュレスを普及させるだけでもかなりの時間が必要です。早くても5年はかかるでしょう。
しかし、その頃には世界では完全に暗号通貨の導入が進み、普及しているのではないでしょうか。優れた技術が各分野に採用され、生産性は激的に上がり更なる技術革新が進んでいる。
この段階になって慌てて動き出しても「遅きに失した」状況で最早挽回は不可能です。そして更なる後進国へ転落です。悲しい事ですが、これが現実です。
藤巻議員が暗号通貨に関する質疑を国会で行っていた時、立憲民主党の蓮舫議員は大笑いしていました。あの憎らしいバカ面が目に焼き付いて離れません。国会議員の暗号通貨に対する認識は所詮その程度です。
高い税金を払うのが嫌で「税制を変えろ」と主張しているとでも思っているのだろうか?
税制を変えない限り日本では暗号通貨は普及しないし、新たなイノベーションの芽が出る事もないので税制変更を提案しているんですよ。
日本のオワコン理論を覆す事は奇跡が起きない限り不可能だと思います。残念ですが、これが日本の現実です。日本での暗号通貨の普及は他国の倍以上の労力と時間が必要でしょう。
編集後記
皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します!!
本年一発目の記事に最後までお付き合い頂き、有難うございました。途中で熱くなりすぎて支離滅裂な内容となりましたが、おおよその内容はご理解いただけたのではないかと思っています。
兎にも角にも今後の暗号通貨業界は大きな変革の時を迎えます。列強諸国がデジタルマネーを立ち上げ、覇権を握るための新たな経済戦争がスタ-トします。この流れは間違いないでしょう。
その過程でようやく暗号通貨が一般庶民に受け入れられるのではないかと思っています。この一連の流れがスタ-トする2020年はこれまで以上に激動の年になると思います。
この流れに上手く乗って上昇していきたいですね。
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